絵の講座ー3:同じ景色を描く、その2・観音寺 Penang Malaysia

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2010年


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2015年



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2017年


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2019年


昔、偉い先生が言っていました。「同じところを何回も描くことによって、いろんな勉強ができるよ!」と。

ここでは、私が描いた同じ景色の事例から、絵のポイント・テクニックなどについて解説してみます。

 

前回は、北の都・札幌から、今回はマレーシア・ペナンからです。

ペナンの中華系マレーシア人にとって、大切な寺院の一つ観音寺です。

ペナン観光の中心地、Georgetown の Jalan Masjid Kapitan Keling 通りにあります。1801年当初の建物が建立され、正式名称はKuan YinTeng-Goddess of Mercy Temple です。

 

日本の旧正月にあたる2月初めには、観光客にまじり沢山の信者が集まります。これらの絵のように赤い提灯によって飾られ、日本では見られない独特な雰囲気を醸し出します。

 

沢山のハトが舞い飛びえさを食み、また直径10センチ、高さ2メートルもある大きな線香がたかれます。

 

この寺院の裏側には、中国からの移住者の居住区があり、長い植民地時代を通じてこの寺院のサポートが成されているそうです。

 

最初の2010年の絵は、ペナンの人力車ートライショウ、和洋の建物構成、人びとのファッションなどを表したい気持ちが出ています。

 

2015年のは、正月の提灯飾り、お参りの人達を描こうとしています。白字を残そうとするテクニックも少しわかってきたようです。

 

2017年には、2010年と同じ位置から主として人をきちんと表してみたいと思いながら描いたものです。画面左側の人の列に注目してください。人の動きを表すのは面白いけど、本当に難しいですね。また、遠近感にも気を使っています。

2016年、日本に引き揚げショートステイで行ったときのものです。ちょっと懐かしさが画面に入っています。かな!

 

2019年、地元の仲間とのスケッチ会で描いたものです。若いアーテイストたちの活力が入っているように思いますが! 水彩の水テクニックもすこしは上達したかな!!

 

約10年の間の、なかなか進まないあゆみのステップがみえます。その場所での感情の動きが思い出されます。時にはこうして並べて見るのもいいですね。

皆さんもやってみて下さい。何かが見えてくるかもしれません!!