絵の講座ー1:坂道を描く

 

学校での絵の時間、先生に「なかなか、上手ですね!」と言われたり、

賞をもらって壁に張られた人は沢山いますね。

社会人となって、また描いてみたい、また褒めてもらいたいと思う人も多い。

 

それでも「さて、」と思ってまた絵をはいじめる人は、すこぶる少ない。

 ここでは、だれでも描ける、描きたくなるように絵の講座を始めます。

 

まずその‐1:坂道を描くです。

人によってはいきなり、レベルが高すぎる、と思われそうですが、

どこからでも入っていけるのがARTの世界です。

 

なにこれと思っても、しばらくは我慢して、見て下さい。

写真を6つ上げて、丁寧に解説していきます。

一つでも納得できれば、これからの自分のLife Design に生かしてください。

 

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1:下り坂が真ん中にあります。遠くに山、中間に学校の校舎、手前左は造成したコンクリートのデッキ、右側は平屋の住宅と樹木、さて絵にしたら下り坂の雰囲気がうまく出るのかが勝負!

 

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2:現地で1時間ほどかけて描いたものを家に持ち帰り、二人の人を入れて仕上げたものです。人を入れたおかげで、下り坂の感じが出ました。遠景の山と学校の建物が、近くの景色と一体になってしまって、遠近感が今いち。右の平屋の住宅が大きすぎ全体のバランスが気になりました。

 

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3:そこで、目線(基準となる水平線)と全体の構図バランスを写真で確かめてみました。人間の目のいい加減さ、が良く解りますね。ARTISTの心がけとしては、写真のがちがちの描写を見習う必要は全くないのですが、たまに自分の目の不確かさをチェックしたくなります。

 

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4:鉛筆での下書き、写真の分析結果に忠実に構成してみました。右の住宅もずっと下がって小さくなり、その分グリーンが多くなった。上り坂イメージを強くするために自転車の人も入れてみました。

 

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5:遠景の山も校舎もずっと奥にいきましたね。遠くの色を気を付けながらほんのちょっとだけにしました。最後の調整とタッチアップを待つばかりです。戦略的に図り意図的な絵ですが、絵の面白さが解ってもらえれば幸いです。

 

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6:完成!!自転車の人を少し強く、右のフェンスの上端をアップ、それぞれの樹木に変化を付けました。絵は意図的な計らいも時には大切ということです、かな。

 

絵の講座は、その時その時の切り口、視点を変えて示します。芸術家としてのきちんとした教育は受けていませんが、それなりに語れます。ではまた!!